春の雪

某レンタル屋にてレンタル料金100円でしたんで、
前々から興味のあった三島由紀夫原作の
映画のＤＶＤを借りました。

映像がきれい。独特な美。
大正時代の雰囲気に呑まれました。

長編でしたが、飽きず最後まで見れました。

 

見た感想。

三島先生の春の雪の原作は未読ですが、
ってか、１作品しか読んだことないんだわ。
此の先生の世界だから、耽美な感じだろうなと思ってました。
聡子の・・・竹内結子の云い方・口調、しぐさ、表情が優雅で
麗しかったです。いちいち可愛いｖ

清顕が聡子への気持ちを素直にあらわせないし、
父から興味あるのか？と問われても、興味ないと、嘘を。
しかし、いざ、聡子の婚約が決まると気持ちをあらわにして
聡子へ向かっていく。
葛藤とかあったんだろうなぁ。
若さゆえの賢明さやひたむき、周りが見えない熱情を
感じました。

父が聡子の婚約に異存はないな、と清顕に云う。
此のとき、異存があると云っていたなら、
どうなっていたのかな。
こういう質問をする父は、聡子と清顕を結ばせる気があったのだろうか。
謎。

最後の方で、聡子が婚約を破棄して尼さんになりました。
好きでもない婚約者と結婚するより、
尼さんになって修行するほうがマシ、と私は思います。
会えなくも、ずっと想っていられるのだし。
婚約者と結婚しても、想っていられるんでしょうが、
好きじゃない旦那に触れられ、子供も産めば
生活事態苦痛そのものじゃないですか。

誰とも結婚しない、というのが愛と貫く形だと私は思います。

清顕が会いたいと云って、結局会わせてもらえなかったけど、
それでよかったと思う。・・と書くとヒドイ？ですが。
此れで会えたら、聡子が婚約を破棄・清顕に会わないと、
尼になった強い覚悟と決意が薄く感じるから。

最後に清顕が亡くなります。
生涯聡子を愛したままで。



↓以下、脇役をピックアップ↓

・本多君いい人。
ポストに投函した手紙の件もでっちあげ。
好きな聡子は清顕が好き。
失恋しているのに、友人・清顕と聡子との逢瀬に協力。
・・・苦しかったでしょうに・・。
そして東京から清顕を追って、奈良へ行き、
聡子と清顕が会えるよう、清顕の代わりに
門跡と対面して説得しに行く。

良い人すぎる！


・ばあさん粋が宜しい！

役者さん、岸田さんじゃないかー！
いや～演技に味わいがある。
清顕が聡子へ子を宿したときの反応が
宮家の王子の婚約者を孕ませるなど、たいしたもん、と
笑って褒めているｗ

・清顕のパパ

榎本さんの演技にいちいち見入るｗ
かっこいいなぁもう！
息子を殴るシーンの迫力が凄みがあった。

・清顕の執事

丸眼鏡いいよ丸眼鏡。
列車の時間をそっと、紙をドアの下の隙間からススス・・・と
差し出すGJっぷり。

・ミッチー（笑）

出番が思った以上少なかった・・・。
もっと清顕と聡子をめぐって睨み合うシーンがあるかと思った。
軍服似合いますん♪


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