フジコヘミング ピアノコンサート

いってきたよー


フジコヘミングはテレビでラ・カンパネラを聴いたり、徹子のあの番組に出演した時ちょうど観ていて半生は知ってる。
海外に住んでいたとき（現在住んでる？）、朝に鐘が鳴るのを猫がいるベットで聴いてる話を聞いて、なかなか味わいがあっていいなーと思った。（ちょっとうろ覚え。だいぶ前なので）
てか、徹子とフジコって似た匂いがするｗ

昨年縁が遠のいた或の人が、以前コンサートに行ったけど良かったよーって話を何故か思い出した。検索したらチケットを販売していたので購入。
あー貴方が聴いた音を今更ながら私も聴けるんですねーなんて思いましたが。笑
いずれまた会った時に話のネタにします。

演目はご覧の通り


オーケストラの人たちが舞台に入り、暗転。
手押し車で登場するフジコ。
ああ･･･そこまでして舞台に立つ姿に感動。
ピアノの椅子に辿り着くと、ワッと明るくなる舞台。
ひときわ大きな拍手。

最初の一曲目からすでに周囲ですすり泣く声が･･･。
たしかにショパンのＰ協奏曲第１番２楽章はゆったりしていて優しいのもあるけども、フジコの演奏は私が座ってる４階席までしっかり届いてた。
あ、音量って意味じゃない。人の心に響く音ね。
しかし今までクラシックの演奏で聴いたことがない「音」だな。
それはつまり個性であって、
フジコヘミングという人だからこそ出せる「音」。
練習して出せるものじゃないね。笑
なんだろ･･･演奏する姿を見ていて”救う”という言葉が浮かんだ。
癒しとか、心をそっと撫でて気持ちが和らぐというカワイイものじゃなくて。
もっと深い部分から気持ちを救う感じ。規模がデカイな。

オーケストラの人もフジコ独自のテンポに寄り添って演奏していて、優しい時間を感じましたねー。
それにしてもこのショパンのＰ協奏曲聴いてる時、晴れの日の平和な海が見えて、船の中にいるようにまったり揺らされている感覚でしたわ。
至福の時間。


代表曲のラ・カンパネラ。わー！生で聴けてうれしい。
ご高齢なのでタッチの音量が弱めな部分もありましたが、一生懸命弾いてました。

第一部でフジコの演奏は終わりで第二部からオーケストラでブラームス交響曲第４番。
１～４楽章全て演奏してくれるのが良いですね。
フジコはお着替えして第二部は舞台スミで付き添いの人と一緒に座って演奏を聴いてました。
いや～ブラームスかっこよかったっす。



フジコヘミング、心に響く演奏でした。
生で演奏聴けてよかった。
89歳でここまで精力的に演奏できるのって、ほんと凄い。
行って良かったです･･･！
今も静かに心を揺さぶられてるかんじ。

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